今年初めての福島。
山間に所々藤の花と山桜が咲いてハッするような美しい風景が広がっていました。
昨年移転のためにお願いしておいた土地が政府の規制が解けないとの事で流れてしまい、
今日はその他の候補地を案内していただくために現地入りしたのです。
はぁ~ 写真撮ってくれば良かった・・・
頭の中に”移転の打ち合わせ”の文字がデーンと居座っていて風景を楽しむ余裕など無かったのです。
それでも候補地から見た景色にはハッとしました。
集落からちょっと離れた山の中腹の候補地はほとんど人の気配がありません。
風が杉の木立の間をヒューと吹き抜けて行くと枝葉が擦れ合ってざわざわいいます。
「そうか いま俺はここへ来ようとしているのか」
「そうだよ」
「へー」
どれも自分の心の声です。
この候補地はほぼ全ての条件を満たしていました。
今日からいよいよ本格的に計画は動いていくでしょう。
「また旅が始まるなぁ」そう思いながら帰路に着きました。